在宅医療を専門に積み重ねてきた様々な経験から言えることとして、病院から家に帰られた患者さんの中には、鎮痛剤の量がかなり減ることがよくあることです。　
　これは、自宅の持つパワーや家族が居る安心感のためと考えられます。また、自宅の自分の部屋は、長く住んで居るほど、好みの物を置き、好きなしつらえにして、自分が快適に暮らせるよう気付かないうちになっています。好きな音楽や映画を鑑賞し、ペットとふれあい、何気ない家族による喧騒や庭の風景、建具や植栽、近くの気に入った喫茶店、美容院などその人なりに、元気を回復させてくれるものがいくつもあるはずです。
　同様に家族も病院と家との往復で疲れることもなくなり、日々の在宅療養生活の中で患者さんに寄り添うことができます。
　このように自宅に帰って元気を取り戻すことができれば、免疫力の高まりがきっとよりよい効果をもたらすはずです。

この街で生きる人が好き。この街で暮らす人が好き。すべての方の笑顔ある毎日のために　土井医院