Cute Movies
暑~い日にぜひオススメな1本。涼しい気分になれます♪
といっても怪談とかじゃなく、これはフランスのマジメなドキュメンタリー映画。3億5000年も前の氷に覆われた南極大陸で、命がけの子育てをする皇帝ペンギンが描かれ、あの『ディープブルー』を超える記録的ヒットなんだそう!
フ
ランス製のせいか、全体の雰囲気も独特。ペンギンの気持ちを言葉にして吹き替えてる人間の声も、キャーとかワーとかハイテンションな日本やアメリカものと
ちがって、ボサノバかシャンソン?という感じ!極限の状況下でも、もくもくと生きるペンギンの姿が、より一層、ココロにしみます!
大陸各地から、ものすごい数の皇帝ペンギンたちが何週間もかけて集まる産卵場所は、「いくらなんでもそうまでして、ここで産卵や子育てしなくても!」と何度も思ってしまうくらい、過酷なところです。
マイナス40度なのは仕方ないにしても、時速250kmのブリザードが吹き荒れるのに、何もさえぎるものがない広―い雪原。
そ
こで体をよせあって何ヶ月も我慢するパパ・ペンギン、産卵した後また何ヶ月もかけて命がけで食べ物を調達してくるママ・ペンギン、ほんのちょっと体から離
れてしまった瞬間、凍結して割れてしまう卵などなど、動物園で観るペンギンさんとは天国と地獄ほども差のある現実です。でも皇帝ペンギンにとっては天国な
のかな?
これ撮った人たちもエライ。ちなみに撮影した映像は8880時間分にものぼったそう。90分に縮める作業もさぞかし大変だったでしょうね。
ともあれ、あれだけ過酷な生き方をしてるからこそ、あんなに美しい姿を神様に与えられたのかも、なんて、すっかり皇帝ペンギンワールドにはまりこんでしまった私なのでした。
text by... SHOKO
2005/07/29