2月1日、乙訓地域の活性化と魅力ある街づくりに取り組むＮＰＯ法人「京おとくに・街おこしネットワーク」による陽光桜の植樹会が長岡京市の柳谷観音周辺でおこなわれました。

陽光桜とは「天城吉野」と「寒緋桜」を交配させた栽培品種（一重咲緋紅）であり、愛媛県の故高岡正明氏が25年の歳月をかけて開発されました。青年学校の教員であった高岡氏は、戦時中に多くの教え子を戦地に送り出したことを悔やみ、鎮魂と平和な世界を願ってこの桜を苦労の末に開発し、「天地に恵みを与える太陽」という意味から「陽光」と名付けられました。日本の桜品種登録第1号となっています。

「京おとくに・街おこしネットワーク」ではこのエピソードに感銘を受け、高岡氏のご長男の照海氏より毎年苗木を譲り受け、2011年より乙訓二市一町を中心に、毎年この時期に50本ずつ植樹を続けておられます。現在その数は556本にもなっています。

この日も愛媛県より50本の苗木が届けられました。ソメイヨシノより早く開花し鮮やかなピンク色が特徴の陽光桜は、柳谷地域には約200本が植樹されています。平和記念樹の園として10年間の里親制度を実施し、現在までに約130名が里親登録をしています。同団体ではその管理を担っておられますが、この地域が平和の桜の名所として後世に受け継がれていくことを私たちも願っております。