長岡美装社です。
地域の皆さま、いつもご協力を頂き誠にありがとうございます。
(有)長岡美装社は京都府長岡京市において、創業以来半世紀の実績を礎に廃棄物処理サービスを提供し、地域社会への貢献と社会的役割を担ってきました。
本日は私たちがSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環として行っております
西山森林整備ボランティア活動についてご紹介します。
本記事は2022年11月13日(日)に開催予定の「
長岡京ガラシャ祭」出展にあわせ弊社の
Instagramでの投稿を再編したものです。
そちらの方もぜひ、フォローやいいねを頂けますと幸いです。
有限会社長岡美装社SDGsプロジェクト
15:陸の豊かさも守ろう
「美しい西山を未来に繋ぐ」
1.あなたは竹害を知っていますか?
緑豊かな山々に囲まれ
「竹の里」とも呼ばれる長岡京市。
街から西に見える山々、文字通りの
「西山」は私たちが暮らす中で四季折々の彩りを見せます。
勤務中や帰り道、何気なく目をやるとその普遍的とも言える美しい景色が穏やかな気持ちにさせてくれます。
群生する竹林の広さは市面積の8.5パーセント*にあたります。
国産タケノコ(孟宗竹)の主要産地としても知られており西山地域では伝統的に
タケノコの栽培が行われてきました。
ところが近年・・・タケノコ農家さんが減り状況は一変。
一歩足を踏み入れてみると、間近に西山の自然環境の現状と抱えている問題を知ることとなります。
皆さまは
「竹害(ちくがい)」と言う言葉を聞いたことがありますか?
かつて筍を採るために栽培されていた孟宗竹の竹林の管理が放棄された結果
一帯は
「放置竹林」と化し、それらが西山の自然環境を破壊している状況にあります。
無秩序に侵食した竹は、地下の養分を吸い上げ、日光を遮ることで、他の樹木の健全な成長を阻害します。
さらに竹林が増えすぎると崖くずれや地すべりなど危険な自然災害を引き起こす原因となります。
竹の根は横に広がる習性があり深さは30cmほどしかありません。そのため、雨が降ると竹林ごと斜面を滑り落ちてしまう危険があるのです。
長岡京市では、ほとんどの竹林において京筍の栽培が行われてきましたが、現在は放置竹林の割合は
50%程度まで増えてきています。
「竹害」は長岡京市に限らず、今や全国的な問題となっています。
荒れてしまった西山の自然環境をなんとか再生したい!
長岡美装社の挑戦は、そんなシンプルな思いから始まりました。
2.みんなの西山を守れ
~西山森林整備ボランティア活動~
西日本を中心に重大な地域課題として取り上げられる
放置竹林の拡大。
これまで数十年に渡り問題意識をもつNPOや地方自治体・企業などが整備に取り組んできました。
長岡京市も例に漏れず、西山に点在する放置竹林を全面的に伐採するための整備計画(
西山整備推進協議会による)が、令和元年度よりスタートしました。
ー竹はしぶとい。
ボランティアで整備活動に従事している美装社スタッフの率直な感想です。
拡大した放置竹林の駆除は当初の想像以上に難しいものでした。
竹の成長スピードは速く、地下の茎部分を弱らせるためには
多くの人手で数年に渡る伐採を継続していかなくてはなりません。
放置竹林の整備の基本は、枯れたり倒れたり、人の手が入らずに増えすぎた竹の整備に始まり、かつての美しい景観を取り戻した上で自然環境の保全を維持していくことにあります。
ゴールへの道のりは険しく遠いですが、西山の自然環境を調査するフィールドワーク
「西山ファミリー探検隊」に多くの長岡京市民の方が参加してくださっています。
さらにこの問題に関心をもった多くの方が、実際の
整備活動にボランティアとして参加してくださっています。
現状を知りこの問題に関心をもっていただくことで育まれていく
「みんなの西山を守りたい」という意識。
西山が本来の姿を取り戻す希望が見えてきます。
3.竹を資源として再生する時代へ
放置竹林を整備し、竹害を解決すること以外に伐採した竹を
「資源として生かす」ことは重要な社会課題です。
ただ処分をするのでなく、自然と社会間の循環を促すことで衰退した地域経済を活性化することができます。
竹由来の製品は
「環境にやさしい」と世界中で注目されています。
食用や
建材はもちろん、
農業肥料として浸透しつつある竹製品。
技術の進歩とアイデアで日々新しい付加価値が生まれます。
竹炭素の抗菌や消臭、空気や水の清浄効果の高さから
衣類や
医療現場にも活用の可能性は広がっています。
これまでは不向きとされてきた「バイオマス発電」の
エネルギー源としての可能性も秘めています。
素材に合った発電機の研究開発が進み、これらが実用化されるのはもはや夢ではありません。
かつて日用品の代表的素材だった竹の代替品としてプラスチックが登場したように。
いま一度、プラスチックの代替素材として竹を見直すこともできるはずです。
長岡京市の「
ガラシャ祭」では私たちが伐採した竹を実際に手に取っていただく機会を設けています。
今年も前回に続き、竹を細かく粉砕したチップでアクセサリーをつくるワークショップ(中央広場会場@長岡京市中央公民館駐車場)を開催します。
よければお立ち寄り頂き、資源としての可能性を秘めた竹のチップにふれていただければ幸いです。
4.みどりの豊かさを未来の長岡京市へ
日本各地で竹林の管理放棄が起き始めたのは1970年頃からと言われています。
時は進み、2022年10月に
市政50年を迎えた長岡京市。
市民の方を対象にとられたアンケート*では長岡京市で自慢できるもの・誇りに思うものとして
「みどりの景観」と答えた人は全体の約
3割。
「ずっと住みたい」と答えた人が約
9割にものぼりました。
長岡京の街から西に見える山々、西山は私たちの暮らしに今日も美しい景色を見せてくれます。
これから先のまた50年後、西山はどんな景色になっているでしょうか。
竹害を克服するための思いはひとつ。
西山の自然環境を再生し、次世代へと繋ぐことです。
*1 京都農林水産統計年報(平成19年3月)
*2 長岡京市第3次総合計画第3次基本計画アンケート調査(平成21年8月)
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■お知らせ
2022年11月13日(日)3年振りの開催となる第29回長岡京ガラシャ祭。
中央広場会場(長岡京市中央公民館駐車場)で長岡美装社は特設ブースを出展し、私たちが日頃から取り組む持続可能な開発目標「美しい西山を未来に繋ぐ」に皆さまに触れていただくためのワークショップを行います。
内容は私たちが実際に伐採した竹を使用したアクセサリー作りになります。
どうぞお友達やご家族をお誘い合わせの上、お越しくださいませ。
最後までお読みくださりありがとうございました。
(美装社スタッフ)
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