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【チーム向日】向日市エリアのお店の「今」を徹底レポート!

【TEAM MUKO インタビュー vol.2】気ままにダイニング ふうせんかずら<後編>

心に響く味がそこに。ふうせんかずらに行こう!

インタビューは2020年10月に行いました。

→ふうせんかずらの11年目。地域への取組みと、ある危機感。

TEAM MUKOの記事をご覧いただきありがとうございます。ここでは向日市の地元の方へ、地域のお店の「今」をお届けするインタビュー記事をご紹介しています。次週はあなたのお気に入りのお店の人が登場するかもしれません!お楽しみに。


こちらの記事は2020年10月に10周年を迎えた「気ままにダイニング ふうせんかずら」のマスター下村 英(しもむら すぐる)さんへのインタビュー、後編となります。

下村さんにコーヒーを淹れてもらうことになりました。

サイフォンの雰囲気も抜群ですが、何より美味しいです

 

下村 英さん(以下、略)- 

美味しいでしょう?上賀茂にある「ル.トン」っていうサイフォンコーヒーの専門店から卸していただいてて。

高校か大学生の頃に家族から「いいお店がある」と連れられて、当時その味と店の雰囲気に衝撃を受けたんですよ。で、自分で店をやるようになって「手作りでやってます」って出した料理のあと、(コーヒーを)機械でガーってやるんは・・どうしても自分の感覚と合わんくて。ここで「ル.トン」の"あのコーヒー"を出せたらええなあと、しみじみ思いまして。

 

思い切って「ル.トン」のマスターに相談させてもらったんです。こちらの話を親身になって聞いていただいて。

どうすれば店の味を再現出来るか、何とか実現できないか色々と試行錯誤してくださって・・

 

双方のお店の思いが込められた一杯なんですね

 

マスターからの提案で、まずは「ル.トン」のアイスコーヒーをボトル詰めしたものを卸してもらえることになって。それをマスター、自転車に積んでここまで持ってきてくれはってね。「いい運動になるから」って。

いや、いい運動どころの距離ちゃいますよ!言うて。帰りの方が大変なんやから。あれは今で言うウーバーイーツの先駆けやな・・と。

 

何というか「自分の商品を自分の手で届けたい」っていう気質(かたぎ)ですよね。マスターのそういう人柄も最高で。

 

コーヒーの評判はというと、お店の名前出すまでもないくらい。出しますけど(笑)

あぁ良かった~思って。時間をかけ色々教わって、ここでもサイフォンで出させてもらうようになりました。よくご存知の人は『「ル.トン」のコーヒーがここで飲めるの?』ってびっくりしはりますね。今では何度か一緒にイベントにも出店させてもらったり、もう長いことお世話になっています。

 

人との信頼関係で大切にされていることはありますか?

 

うーん、常識的なことはともかく・・あんまり難しく考えないですけどね。相手さん、周りのお客さんが「ええやん」とか、「それおもろいやん」って認めてくれるかどうかかなあ。根っからお祭りが好きで、誰かとワイワイしたいタイプなんです。自分だけで「あれしたいこれしたい」を悶々とするんじゃなく、「なぜしたいのか」を素直に人に伝えて頼ってった方が、結果同じ「出来た」でも、ちゃんと出来てるから。

 

「ちょっと助けて下さい~」ってお願いに行くのもそうやし、お誘いに乗っかっていく勢いも大事やと思う。

この店を使って、イベントごとやワークショップをやりたいって方がいらっしゃったらそれは基本ウェルカムなので、気軽に相談してほしいなあ。

 

で、ちょうどタイムリーな話。最近お仲間で「遊びの工房 もくもく屋」のタガワさんがやっているYouTubeチャンネルに出させてもらってて。僕が出ている動画は「大人の遠足」というテーマで緩~いシリーズものなんです。「ル.トン」も訪ねているので良かったら見てください。「いいね」とチャンネル登録も、お願いします(笑)


※音声が出ます(引用:YouTube)

料理については、どんなこだわりを持っていますか?


やっぱり多少の手間がかかるにしても、手作りであることですかねぇ。出来合いじゃないものを食べたいっていうお客さんに応えたいし、自分もそうですから。


僕の父がかつて飲食店をやっていたことと、母親がまめに料理をしていたこと。それを見て育ってきたところが大きいかな。あとは大学で農学部にいたのもあって有機の野菜、減農薬・無農薬のものを当初から扱う気でいました。食材の原価は結構かかってる方やと思います。

お店の定番・チキン南蛮定食

味付けに、お客さんのニーズを取り入れたりはしていますか?


地域的なことで言うとお客さんの年齢層が少し高めで、お昼はどっちか言うと女性のお客さんの方が多いから・・手作りのおばんざいを食べてほしいなと思ってて。普段料理をされる方の目線で、家庭料理としてゆっくり味わってもらえるように全体のバランスを結構意識してます。

 

たとえば定食で言うとメインのおかず以外に「あらいぶきっちん」さんのおからを使ったサラダなんか好評で、よくお客さんからレシピを聞かれるんですよ。で、まったく同じレシピでも作る人によって味が違うみたいなんです。どっちが正解の話じゃなくて、きっと作る人の好み、クセ、アレンジとかで変わってくるんですよ。ある意味レシピってあってないようなもんで、だから料理はおもしろいと思いますね。

 

お客さんのアイデアを聞かせてもらって取り入れることもありますし、些細なことでも何か発見があればということを心掛けて調理しています。

 

(次ページに続く)

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。